変更内容について
2026年7月1日より、EU(欧州連合)は少額貨物に対する関税免除(デミニミス)制度を撤廃します。これまでEU域内に発送される150ユーロ以下の貨物は関税が免除されていました (VATはこの対象外)が、7月1日以降は、貨物の価格にかかわらず、税関申告書上の商品アイテムごとに一律3ユーロの関税が課されます。さらに第二段階として、2026年11月1日からは、 150ユーロ以下のB2C貨物について、各商品に製品識別コード(PID)の記載が必要になるとされています。
本変更は、EU域外から発送されるB2C・B2Bの両方の貨物を対象とし、EU加盟27カ国すべてに適用されます。
製品識別コード(PID)とは
PIDは、出品者および商品を商品単位で識別するためのコードです。以下の3種類が必要となります。
- 販売者製品識別コード — SKU、アイテムコード、商品コードなど
- 標準化されていない製造者製品識別コード — 製造者が割り当てるコード
- 標準化された製造者製品識別コード — GTIN、EAN、バーコードなど国際的に 認知されたコード(存在する場合のみ)
EUの税関申告において商品単位のデータが求められるのは今回が初めてです。2026年11月1日以降、 これらの情報が不足している場合、貨物が留め置かれたり返送されたりする可能性があります。
今すぐできること
現時点で最も重要なのは、税関用インボイスの情報を正確かつ漏れなく記載することです。
- 商品説明は具体的かつ分かりやすく入力してください。「t-shirt」「toy」 といった包括的すぎる表現は避けてください。
- HSコードはすべての商品に設定してください。Shopifyをご利用の場合、 Ship&coはShopifyの商品管理ページにて設定されているHSコードと原産国を自動で同期します。詳しくは ShopifyからShip&coへの内容物情報(HSコード・原産国)の同期について をご覧ください。
- 原産国は必須項目です。すべての商品に入力してください。
- 受取人のメールアドレスは必ず入力してください。通関時に現地運送会社が荷受人様へ連絡する際に利用されます。
- FedExのご利用において、独自のインボイスや任意の通関書類を添付される場合は、Ship&co画面から直接アップロード(ETD送信)いただけます。詳しくは FedEx: 任意の通関書類のアップロードについて をご覧ください。
運送会社へのPID自動連携について
この点については、現在も状況が変化している段階です。運送会社はAPIを通じてPIDデータを受け取る必要があり、ECプラットフォーム側はそのデータを注文情報とともに提供する必要があります。この両方が揃って初めて自動連携が可能になります。
運送会社側については、各運送会社と連絡を取り合いながら、PIDデータの連携やEU通関対応に関するAPIの今後の予定を確認しております。運送会社側で対応が確定し、実装の要件が明確になった時点で、Ship&co側で順次アップデートし、本ページにも反映してまいります。
ECプラットフォーム側については、Ship&coはすでにShopifyやeBayから注文ごとにSKU番号を取得しています。そのため、運送会社のAPIがPIDデータに正式対応し、それが必須となった際には、お客様による手入力なしに、SKU(および取得可能なその他の識別コード)を自動で連携できる見込みです。ただし、すべてのプラットフォームが同じデータを提供しているわけではありません。 ShopifyやeBayはSKUを提供しますが、その他の製品識別コード(製造者コードやGTINなど)は、 現状では注文同期データに含まれていないことが一般的です。
実際のところ、PIDの自動連携がどこまで実現できるかは、各ECプラットフォームが注文データにどのような情報を含めているか、そして各運送会社が何を必要とするかによって変わってきます。 状況が明確になり次第、両者の橋渡しができるよう取り組んでまいります。
日本製品の場合:原産地申告について
日本で製造された商品をEUへ発送する場合、日EU・EPAの特恵関税率の適用を受けられる場合が あります。これを申告するには、Ship&coのインボイスカスタムメッセージ欄(設定 → インボイス)に以下の文言を追加してください。「XXXXXX」の部分は輸出者参照番号に置き換えて ください。なお、日本の輸出者でEUのEORI番号をお持ちでない場合は、どの番号を使用すべきか、ご利用の運送会社にご確認ください。
"The exporter of the products covered by this document (Exporter Reference No XXXXXX) declares that, except where otherwise clearly indicated, these products are of Japan preferential origin. [Place and date] [Name of the exporter]"
EPAの適用可否は、ご利用の運送会社の通関業者の対応によっても異なる場合がございますので、ご利用の運送会社にもあわせてご確認ください。
IOSSとVATについて
IOSS(輸入ワンストップショップ)を利用して販売時点でVATを徴収している場合は、IOSS番号をShip&coに設定しておくことで、通関時に対応運送会社へ自動的に連携されます。Shopifyを はじめとする各プラットフォームでのIOSS番号の設定は、Ship&coのインボイス設定から行えます。プラットフォームや運送会社ごとの詳細は EU圏への輸出とIOSS番号について をご覧ください。
なお、IOSSは新たに導入される3ユーロの関税は対象外で、新たに導入される関税は運送会社が別途徴収します。
今すぐに確認すべきこと
- すべての商品にHSコードと原産国が正しく設定されているか ✓
- インボイスの商品説明が具体的で分かりやすいか ✓
- すべての発送に受取人のメールアドレスが入力されているか ✓
- IOSSが適用されている場合、IOSS番号が入力されているか ✓
- ShopifyまたはeBayの出品においてSKU / 商品コードが設定されているか ✓
各運送会社のAPIがPIDデータに対応次第、本ページを更新し、お客様にお知らせいたします。 最新情報はリリースノート(changelog)を ご確認ください。
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